「猫背ですね」「反り腰ですね」「巻き肩になってるよ」と言われたことはありませんか?
写真を撮った時に「顔が大きく見える」「服が着膨れして見える」「下腹が出て見える」
このように、見栄えしない身体は姿勢が原因でもあります。
さらに、不良姿勢が肩こり腰痛の原因になっている事は皆様ご存知かと思います。
実は、姿勢は「猫背」や「反り腰」だけでなく、身体全体のバランスによっていくつかのタイプに分類できます。
理学療士は、姿勢(アライメント)を評価することで、どの筋肉に負担がかかりやすいのか、どの筋肉が十分に働いていないのかを考え、適切な運動療法やトレーニング、コンディショニングを選択します。
今回は代表的な5つの姿勢タイプについてご紹介します。

① ノーマルアライメント(Normal Alignment)
ノーマルアライメントとは、身体各部のバランスが保たれ、筋肉や関節への負担が少ない理想的な姿勢です。
横から見ると、
- 耳垂
- 肩峰
- 大転子
- 膝関節前方
- 外果前方
がおおよそ一直線上に並びます。
もちろん、全員が教科書通りの姿勢になるわけではありません。骨格や体型には個人差があるため、多少の違いは正常範囲と考えられます。
② カイホロードシス姿勢(Kyphosis-Lordosis Posture)
カイホロードシス姿勢は、胸椎の丸み(後弯)と腰椎の反り(前弯)がともに強くなった姿勢です。
一般的には「猫背」と「反り腰」が同時にみられる姿勢として知られています。
特徴
- 胸椎後弯増加
- 腰椎前弯増加
- 骨盤前傾
この姿勢では、腰だけでなく首や肩にも負担がかかりやすく、肩こりや腰痛につながることがあります。
短縮しやすい筋肉
- 大胸筋
- 腸腰筋
- 脊柱起立筋(腰部)
- 大腿直筋
弱化しやすい筋肉
- 腹筋群
- 大殿筋
- 中殿筋
- 中・下部僧帽筋
- 頸部深層屈筋
③ スウェイバック姿勢(Sway Back Posture)
スウェイバック姿勢は、一見すると反り腰のように見えますが、実際には腰椎前弯が減少し、骨盤が前方へ移動している姿勢です。
骨盤を前へ突き出して立つ癖がある方によくみられます。
特徴
- 骨盤前方移動
- 腰椎前弯減少
- 胸椎後弯増加
- 股関節伸展位
短縮しやすい筋肉
- 大胸筋群
- ハムストリングス
- 腹直筋(上部)
- 下腿三頭筋
弱化しやすい筋肉
- 腸腰筋
- 腹筋群(下部)
- 大殿筋
- 中殿筋
④ フラットバック姿勢(Flat Back Posture)
フラットバック姿勢は、腰の自然なカーブが少なくなり、背中全体が平らに近い姿勢です。
腰椎のクッション機能が低下するため、動作時に腰へ負担が集中しやすくなることがあります。
特徴
- 骨盤後傾
- 腰椎前弯減少
短縮しやすい筋肉
- ハムストリングス
- 脊柱起立筋(胸部)
弱化しやすい筋肉
- 腸腰筋
- 脊柱起立筋(腰部)
- 大殿筋
⑤ ロードシス(ミリタリー)姿勢(Lordotic / Military Posture)
ロードシス姿勢は、胸を張り過ぎることで腰の反りが強くなった姿勢です。
一見すると姿勢が良く見えますが、腰椎や股関節周囲の筋肉へ負担がかかりやすい姿勢でもあります。
特徴
- 胸椎後弯減少
- 腰椎前弯増加
- 骨盤前傾
短縮しやすい筋肉
- 脊柱起立筋(腰部)
- 腸腰筋
- 僧帽筋中部・下部
- 菱形筋
弱化しやすい筋肉
- 腹筋群
- 大胸筋
- 前鋸筋
- 頸部深層屈筋
姿勢は身体の不調の原因に大きく関わってくる
ここで一番お伝えしたいのは、姿勢で身体の不調の原因を判断する材料としてかなり重要ということです。
しかし同じ姿勢タイプでも、痛みがある方もいれば、全く症状がない方もいます。
痛みや不調には、
- 関節の可動域
- 筋力
- 筋肉の働き方
- 日常生活
- 運動習慣
など、さまざまな要因が関係しています。
その中で、筋の柔軟性と筋力をしっかり評価し、整える事で肩こりや腰痛を軽減するかを確認する事が大切なのです。
まとめ
姿勢には、
- ノーマルアライメント
- カイホロードシス姿勢
- スウェイバック姿勢
- フラットバック姿勢
- ロードシス(ミリタリー)姿勢
といった代表的なタイプがあります。
自分の姿勢タイプを知ることで、身体にどのような特徴があるのかを理解しやすくなります。
パーソナルトレーニングジムMIBAEは、姿勢を改善し身体を美しくするジムです。関節の可動域や筋力、身体の動きまで総合的に評価し、お一人おひとりに合わせたトレーニングをご提案しています。
参考文献
- Kendall FP, McCreary EK, Provance PG, Rodgers MM, Romani WA. Muscles: Testing and Function with Posture and Pain. 5th ed. Lippincott Williams & Wilkins; 2005.
- Janda V. Muscle Function Testing. Butterworth-Heinemann; 1983.
- Page P, Frank CC, Lardner R. Assessment and Treatment of Muscle Imbalance: The Janda Approach. Human Kinetics; 2010.