慢性的な腰痛に悩んでいませんか?
「もう何ヶ月も腰が痛い…」
「湿布やマッサージをしてもすぐに痛みが戻ってしまう…」
このような腰痛に悩んでいる方は多いと思います。
実は日本人の8割が生涯で1度は腰痛を経験するとされ、国民の自覚症状では男女ともに腰痛が1位です。さらに全国で約3000万人が日常的に腰痛に悩んでおり、そのうち85%は画像検査でも特定できない腰痛なのです。
では、何が原因で慢性腰痛になり、改善しにくいのでしょうか?
慢性腰痛とは?
一般的に、3か月以上続く腰痛を慢性腰痛と呼びます。
急性腰痛(いわゆるぎっくり腰)のように強い痛みが突然現れるものとは異なり、慢性腰痛は「重だるい」「鈍い痛みが続く」といった症状が特徴です。
慢性腰痛が改善しにくい理由と原因
① 筋肉の緊張と血流の低下
これは肩こり同様で長時間のデスクワークや立ち仕事、同じ姿勢が続く生活で、腰周囲の筋肉が常に緊張した状態が続き、筋で血管が圧迫され、血液循環が悪くなる。
その結果、酸素や栄養が十分に届かず、老廃物や炎症に関わる物質が蓄積しやすくなり、痛みを感じやすい状態になり神経が過緊張を起こしてしまうからと考えられています。

② 体幹の筋力低下
腰を支える役割を担っているのは骨だけではありません。
腹筋や背筋、お尻の筋肉など、体幹を支える筋肉がバランスよく働くことで腰への負担は軽減されます。
しかし、運動不足や加齢などによってこれらの筋肉が弱くなると、腰だけに負担が集中し、慢性的な痛みにつながることがあります。
特に近年では、背筋よりお腹周りのインナーマッスルの筋力低下が起こる事が大きく関わると考えられています。

③ 柔軟性の低下
股関節や太ももの筋肉が硬くなると、本来そこで吸収できる動きを腰が代わりに行うようになります。
その結果、腰椎への負担が増え、腰痛を引き起こす原因の一つとなります。
また、慢性化することで神経が周囲の組織の中をスムーズに動く「神経滑走性」が低下すると、痺れや動作時の痛みにつながります。

ストレッチだけでは改善しないことも
「腰が痛いからストレッチだけを続けている」という方も多いですが、それだけでは十分でないケースがあります。
柔軟性を高めることは大切ですが、それに加えて姿勢を支える筋力を鍛えることで、腰への負担を軽減しやすくなります。
慢性腰痛の改善には、柔軟性と筋力、神経の動きにアプローチすることが重要です。
まとめ
慢性腰痛は、単に腰だけに原因があるとは限りません。
- 筋肉の緊張による血流低下
- 体幹やお尻の筋力低下
- 筋や脊柱の柔軟性低下
- 長時間同じ姿勢を続ける生活習慣
- 庇って動作をしてしまう癖の放置
これらが複数重なり、慢性的な痛みにつながっていることが近年文献で多く見かけます。
そのため、マッサージや湿布で一時的に痛みを和らげるだけではなく、身体全体の状態を評価し、柔軟性の改善と筋力強化の両方に取り組むことで身体のバランスを正常に戻してあげることが大切なのです。
パーソナルトレーニングジムMIBAEでは、理学療法士の視点から姿勢や身体の動きを評価し、お客様一人ひとりに合わせたコンディショニングとトレーニングをご提案しています。慢性的な腰痛でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献
- Delitto A, George SZ, Van Dillen LR, et al. Low Back Pain: Clinical Practice Guidelines Linked to the International Classification of Functioning, Disability, and Health. J Orthop Sports Phys Ther. 2021.
- 日本整形外科学会, 日本腰痛学会. 腰痛診療ガイドライン 2019(改訂第2版). 南江堂; 2019.
- Hartvigsen J, Hancock MJ, Kongsted A, et al. What low back pain is and why we need to pay attention. Lancet. 2018;391(10137):2356-2367.
- World Health Organization. WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain in adults. World Health Organization; 2023.
- Maher C, Underwood M, Buchbinder R. Non-specific low back pain. Lancet. 2017;389(10070):736-747.